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zoom RSS 「大船団」-第23回かすみが浦マラソンの記録-

<<   作成日時 : 2013/04/26 01:03   >>

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平成25年4月21日(日)
第23回かすみがうらマラソンの記録です。

■雨

 AM5:00 起床。
 朝起きると、少しのどが痛くて、風邪気味のような気がした。

 身支度をしてから前日義母がつくってくれたスパゲティを食べた。

外にでると雨だったのでランニングシューズは少し汚れている使い古した靴を選んだ。今日は記録が期待できないと思った・・・(-_-)

 しかし、玄関を出てから、ふと、きれいな新しいレースシューズに履き変えることにした。靴は洗えばいい。 雨でも最善をつくしてみたくなった。古い靴の溝は減っている、雨の時こそ、すべりにくい新品で行こう、と。

 電車の中で楽しく走ってみようと思った。このどしゃぶりの雨の中で、どこまで楽しく行けるか試してみたくなった。


 AM9:00
 会場の土浦駅に着いた。ふと見ると会場から引き返してくる人たちもいた。走らずして雨にひるみ、棄権した人たち・・・ 2万7千人のランナーが申し込んでいるが、棄権は当然の選択肢だ。

 こんな雨の中、走るのは大バカ者のすることだ。
 それでも、人は時にバカになりたいこともある。


■レーススタート

 AM10:00
 レース直前、荷物を預けるためのビニール袋がなくなっていた。脇に抱えて落としたみたい。係の人にビニール袋を再発行してもらった。

 スタートが完全に出遅れた。10分以上のロスタイムだ。遅いランナーの集団を掻き分けなけれぱいけなくなった。走りにくい・・・(-_-)

 だけど、今日のテーマは『楽しむ』。とにかく楽しもう! みんなは水溜まりをよけて走っていた。こんな時でもないと水溜まりをバシャバシャできないのに。僕は水を跳ね上げて最短コースを走った。

 25キロまではバタバタと抜いていく。ペースを取り戻そうと雨の中、無理な走りが続いた。ジグザグに走らないと前のランナーを抜いていけない、あまり気持ちのよい走り方ではなかった。

 それでも、3時間40分くらいでゴールできるくらいのスピードになった。雨が体を冷やす。それはスピードを出すには好都合だった。


■鉛が身体に巻きつく

 しかし、27キロをすぎたあたりで、体に鉛が巻き付いたように重くなった。 『ここまでか・・・練習してないし、風邪気味だし』 ・・・・・・楽しくないな。

 まずペースを落としてニコニコな気持ちに戻すことにした。 キロ6〜7分ペース、足は止めなかった。

 少し楽しむことにした。いつもはタイムを気にして途中でパンやバナナを食べたりはしない。だけど、ゆっくりと落ち着いて食べてみた。食べ物をみかけるたびに、パン、バナナ、飴、おにぎりを食べた。 冷たい雨の中、口の中でおいしさが染みた。

 そういえば、漫画「ワンピース」の主人公ルフィはボロボロになっても食べて復活していた、あれは一理あるなと思った。『おいしいな、おいしいな』と、食べたら元気になってきた。 食べている時は体の痛みをしばし忘れることができた。

 楽しいことを考えようとしていたら、嫌な思い出がよみがえった。職場の堅物な上司に対して「楽しく仕事をしたい!」といい争ったことだ。あれはひどい一日だった。「こんな雰囲気で仕事をやるのは嫌です」と正面からぶつかってしまった・・・認めてもらえない時はどんな正論を言っても伝わらない・・・

 それから、どうしたら職場で楽しく仕事をできるか走りながら考えた。同じような思いの人いるかな・・・どうしたらいいかな・・・

 マラソンに関係のないことを考えていたら、しばし、体の疲れを忘れた。どしゃ降りの雨も、天気予報どおり小降りになっていた。


■大船団

 「楽しもう、楽しく行こう!」と考えていたら、35キロをすぎた頃、不思議なくらい体が元にもどってきた。
 「ファイト、ファイト」と小さな声で独り言をいいはじめたら、さらにペースが戻ってきた。どうやら楽しいというのは力になるようだ。

 ペースが落ちたランナーや、疲れ、歩きはじめたランナーに「がんばりましょう!」と声をかけていたら、「ありがとう(^^)」と言われた。 調子にのって、声援を出しながら走った。

そのあたりで、僕より少し若いくらいの青年がいたので「いいペースだね」と声をかけた。聞けば2回目のフルマラソン、前回は4時間40分だったという。
僕は時計を見た「あれ?ロスタイムがあるから4時間きれそうだよ、一緒に走ると楽だから、一緒に行こうよ」と言って走ることになった。
彼に「楽しくいこう、そしたら元気もどるよ」と言った。二人で話をしながらドンドンとランナーを抜いていった。

まわりの人にも声をかけ続けた。
 「ファイト、ファイト!」
 「楽しく行きましょう!」
 「この集団ならロスタイムがある、4時間きれる、行こう!」
 「雨でも、いいペースだ!」
そんな風に声をかけているうちに、2人が3人になり、3人が4人になっていった。
やがて10人以上の集団になっていった。

天に拳を突き上げ、「ファイトォ!楽しく、行くぞー!」と、青春ドラマのように叫んだ。 普通はペースダウンするゴール直前の数キロ。俺たちの集団は笑って走っていた。

 俺も相当疲れて、声も枯れてきた。だけど、もはやあとにはひけなくなっていた。 集団は、まわりがビックリするくらいの『大船団』になっていた。俺たちの影を追うランナーの数は数えられなかった。

 残り1キロ。最初に声をかけた青年が少し遅れた。
 「先に行ってください」と言われた。
 「だめだ、一緒に行こう!ゴールで握手しようぜ!」と声をかけた。

 残り数百メートル、俺たちの『大船団』は競技場に入った。
 青年と手をとり、天に拳を突き上げた!ゴールだ!!!
 「すごい!やったぞ!」

 みんなと満面の笑みで、握手しあった。
 外人や女性、中には六十代後半の男性もいた。
 「ありがとう、甦りました!(^^)」
 「声をかけてくれた人ですね、ありがとう!」
 「こんな楽しいレースは思い出になりました(^^)」
 「もう六十六だよ、だけど楽しかったよ(^^)」
 名も知らぬランナーたちと「また、どこかで!」と握手しあった。


■心の力

 それから青年と何度も固い握手をした。彼から「目標タイムは4時間20分だったので大変な記録アップになりました」と聞いた。「自分で設定した目標が、自分の限界を決めている。本当の限界はもっとずっと上にある。心の力は大きい。マラソンというのはそういうスポーツだ。」と少し恰好をつけた。再会を約束して別れた。


■結果

0〜 5キロ 37分33秒
5〜10キロ 26分45秒
10〜15キロ 24分52秒
15〜20キロ 26分30秒
20〜25キロ 26分07秒
25〜30キロ 30分26秒
30〜35キロ 33分48秒
35〜40キロ 26分38秒

 前半のロスタイムが大きかった。それでもオフィシャルタイムが4時間4分5秒、プライベートタイム(スタートからのタイム)が3時間53分2秒。 楽しいって、力になるんだ、と思った。そうでなければこういう記録にはならない。

 2万7千人がエントリー、参加者は1万8千人。雨の影響とボストンマラソンの爆破事件の影響で棄権40%以上。さらに完走は1万6千人程度。

 悪条件でも、笑ってるヤツはいる。
 突き抜けるバカも時にはいいものだ。
 帰り道、体はボロボロだったが、何か楽しい気持ちになった。

 また、忘れたくない想い出ができた(^^)



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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。

雨の中のフルマラソンお疲れ様です。

「楽しむ」「楽しもう」とてもイイことですよね!
(^O^)
ある事でチョット悩んでいたのですが、この記事を読んだら、なんか出口が見えてきました!
(^_^)

次回のプラモクリニックも不参加になりそうですが、また次の機会に参加させてください!
トコっチパパ
2013/04/27 01:13
そうですか、悩み事があったのですか。その悩みの解決につながったのなら、記事を書いたかいがありました。よかったです(^^)今度のプラモクリニックは5月4日です。もしよかったら参加してくださいね☆
RUN
2013/04/28 21:29

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